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フクロウのペリット 

皆様、こんにちは!

今週の猛禽ブログは、フクロウのペリットにスポットを当てたいと思います!

え?ペリットって何? と、思った方。
こちらがペリットです↓

ペリット


え?だからこれは何?
と、思った方。 これから詳しく説明させて頂きます!

その前に・・・。

フクロウが完全な肉食動物であることはもうご存知ですよね!

足

このするどい足と爪で、ネズミやウサギ、カエル・ヘビ・昆虫などを捕食します。
狩りをする鳥なので、小鳥なども捕食します。

当園では、ネズミやウズラ、ヒヨコなどを与えています。

花鳥園に来られたお客様に、「フクロウには鳥のお肉を与えていますよ。」と説明すると、
「あら、じゃあ共食いね!」と、言葉が返ってくることがあります。

しかし、フクロウは狩りをする肉食動物ですからそれは仕方のないことですよね。
私たち人間も同じ哺乳類の牛や豚のお肉を食べている訳ですから、それと同じことで、
フクロウも同じ鳥類の他の鳥のお肉を食べていると考えて下さい。

ここでよく言われるのが、鳥のお肉と聞いて、「スーパーで売っている精肉をあげれば
いいのね。」と聞かれるのですが、精肉ではダメです!!

精肉された鶏肉では、血や内臓が抜かれている為、栄養が足りません。

1日目cのコピー
ムギ君の産まれて初めての給餌風景

フクロウは産まれてからすぐにお肉をモリモリ食べます。
赤ちゃんから、もう肉食なんです!

人間の場合は、お肉の他に、野菜や果物からビタミン、ミネラル等を摂取していますが、
フクロウはお肉しか食べません。フクロウはお肉から全ての栄養を摂らなくてはいけません。
ですから、フクロウに餌を与える時は、血や内臓、毛や骨まで全て含まれたままの
状態で与えなくてはいけません。


フクロウを将来飼おうとお考えの方は、フクロウは精肉された鶏肉では飼えない、ということは、よく覚えておいて下さいね!

さて。
フクロウは、骨や毛までついた肉を食べるわけですが・・・
鳥ですので、クチバシに歯は生えていません!
なので、捕まえた獲物はそのまま丸呑みにして食べてしまいます。
もちろん、獲物についた骨や毛までそのまま丸呑みにして食べています。

アラシ

ケープワシミミズク アラシ

一見、小さく見えるクチバシですが、クチを広げるとけっこう大きいんですよ。

丸呑みにした後、かたい骨や毛などは、胃で完全に消化できませんので、栄養だけ
吸収した後にクチからもう一度吐き出します。
それが“ペリット”と呼ばれるものです。
(ペレット と呼ばれる場合もあります。)

ペリットは、獲物を食べてすぐ吐き出すわけではありません。
食べてからおよそ12時間~24時間後くらいに吐き出しているといわれています。

今回、偶然にも、ムギ君のペリットを吐き出そうとする姿が撮れましたのでご覧ください!




結局、この時は、ペリットは残念ながら出ませんでした・・・。
それにしても、ものすごく苦しそうなのが分かりましたか?

一度、胃の中に入った物を吐き出すわけですから、フクロウにとって、ペリットを出す
という動作は、かなり苦しいようです。

ムギ2

この、ペリットを吐き出そうとしている時の顔はさすがに・・・あまりかわいくないですよね。

しかし、このペリットを吐こうとする仕草は、“あくび”の様にも見えませんか?
この姿を見られたお客様は、“あくび”をしていると思う方が多い様です。
ですが、何回もあくびを続けるものですから、ずっと見ていたお客様からは、
「このフクロウ、ずっとあくびしてますが、体調が悪いのですか?」
と心配されてしまうこともしばしば・・・。

ムギ


ご安心ください。これはペリットを吐こうとする生理現象なので、体調が悪いわけではありません。
ただ、こんなに苦しそうに頑張っていても、動画のムギ君の様に、ペリットが出ない事もあります。
ちょっとかわいそうですよね・・・。

ペリットはフクロウの体(クチバシ)の大きさによって、その大きさは様々です。

ペリット 2

写真左から シロフクロウ 体長:52~66cm
        カラフトフクロウ 体長:59~69cm
        アフリカオオコノハズク 体長:19~24cm
        コキンメフクロウ 体長:19~25cm
        メンフクロウ 体長:34cm
        ウサギフクロウ 体長:30~38cm

もちろん、ペリットの大きさは、獲物を食べた量に比例しますから、たくさん食べたほうが大きいペリットが出る場合が多いです。大型のフクロウでもたまに、写真のコキンメフクロウの様な小さいペリットを吐くことがあります。
そして、これは私個人が感じたものですが、シロフクロウが吐くペリットがいつも大きくて立派なものが多いですね。

さて、今回は以上です!
皆様、ペリットについてお勉強できましたか?

にしき
アフリカワシミミズク にしき

ペリットを吐いた後の様子です。足元にある黄色の塊がペリットです。

ペリットを吐く姿はなかなか見れるものではありませんのが、もし、ご来園の際に、フクロウがあくびの様な姿をず~っと続けていたら、それはペリットを出そうとしている仕草です!
もしそんな姿を発見したら少しの間、そのフクロウを観察し続けてください!ペリットを吐く貴重な瞬間が見れるかもしれませんよ!!





コメント

魔星幻様へ

コメントいつもありがとうございます。

ペリットを吐く時は、いつも苦しそうで、大変だなあ、と思っています。

ヒナの時は、まだ消化器官も未熟なので、できるだけ消化をしやすい様に、ミンチにして与えています。ある程度体が成長すれば、クチの大きさに合わせて切ってから給餌しています。

野生の場合、鳥は常に飛ぶために体を軽くする習性があるので、一度に満腹まで餌を食べません。なので、少しづつ常に何かを食べていることが多いようです。
しかし、神戸花鳥園の鳥達は、昼間はお客様からおやつをもらい、夕方に栄養豊富な食事を与えています。フクロウの場合は、あまり動かず、お腹も空かないので、一日一回、食事をしています。フクロウはあまり動かないので、必要以上に食べるとすぐに太ってしまうので、一日一回、体重の1割の量を目安に与えています。

どの動物も、腹八分目が一番いいみたいですね!



  • [2009/06/09 14:23]
  • URL |
  • バードスタッフ 山内
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

ムギちゃんの「出すんだ~!」状態を拝見していて、此方も思わず力が入ってしまいました(汗)
本当に苦しそうですね…しかし、考えてみれば、昔居た犬も似たような事をしていましたので、生物としては当然の現象なのだというのが理解できます♪
雛の頃の肉は、やはり小さく小さくして(ミンチ状態)にするんでしょうか?
鳥は飛ぶので、1日分の御飯を何度かに分けて与えるのでしょうか?
ふくろう達の様々な事が知りたいです♪
にしきちゃんの笑顔に、物凄く癒されますね♪

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